Google Drive と Nextcloud の二重運用をどうするか
tot では**Google Drive(リアルタイム共同編集に強い)とNextcloud(自前運用・長期保存に強い)**が並存しています。
このページでは、二重運用の課題を整理し、意思決定(比較)→ 推奨方針 → 具体的な運用/移行まで一気にまとめます。
現状の課題(洗い出し)
- 重複・最新版不明:同一原稿が両方に存在、どちらが正か不明
- リンク切れ:Drive の共有リンク失効/Nextcloud パス変更で 404
- 検索性のばらつき:Drive は全文検索強、Nextcloud は権限/場所で差
- 権限のスパゲッティ化:個別共有が積み上がり、棚卸し不能
- バックアップ責務の曖昧さ:どちらを“正本”にすべきか不明
- コスト最適化の余地:容量・転送料・人的運用コストの見直し余地
選択肢の比較
| 方式 | 概要 | 強み | リスク/弱み | 向くユースケース |
|---|---|---|---|---|
| A. Drive に一本化 | Google Drive/共有ドライブへ集約 | Docs/スプレッド/コメント/履歴が最強。外部コラボ容易 | 自前保全が弱い/大学アカ停止・容量制限の影響 | 共同編集中心のチーム |
| B. Nextcloud に一本化 | Nextcloud を唯一の保管庫 | 自前運用・長期保存・外部依存低。WebDAV/自動化自由度 | 同時編集の体験が劣る(Office変換/Collabora前提) | アーカイブ/制作物の“正本”重視 |
| C. ハイブリッド(役割分担) | Drive=作業場/Nextcloud=正本 | 体験と保全の両取り。災害時に強い | ルール設計と同期運用が必要 | tot の制作フロー全般 |
結論(推奨):C. ハイブリッド
- Drive=“作業場(Working)”:執筆・同時編集・コメント・軽量素材
- Nextcloud=“正本(System of Record)/アーカイブ”:入稿済みデータ、配布 PDF、写真・素材原盤、会計エビデンス